十数年前、銀行員時代にイギリスのロンドンで国際金融業務の研修勤務をする機会がありました。最先端金融技術と世界的人脈・情報網をもつ外国人金融マンとともに働く中で、日本がいかにいろんな面で厳しい状況にあるか(規制が強すぎる、戦略的に先をみていないなど)、世界はいかにしたたかであるかを実感しました。これではいけない、日本のために、将来世代のために何かできないだろうかという思いを強くしました。
帰国後、高校・大学の1年先輩、古川元久氏(現・衆議院議員)から「いっしょに日本を変えよう」という誘いを受け、東京から地元愛知に戻り、徒手空拳で政治活動を始めました。
自民党と新進党、当時の二大政党に対して無所属新人候補として戦いを挑む20代の古川氏とそれを支える私はまるでドンキホーテのようで、最初のうちは有権者の方々にあまり相手にしてもらえませんでした。いわく「全く勝算がないのにどうしてやっているんだろう?」
「志はきっとわかってもらえる」その信念が多くの皆さんに伝わり、総選挙直前での旧・民主党の結成への参加もあって、古川氏は初当選を果たしました。そのとき、時代の流れが私たちの目指している方向へ動き始めていると感じました。
政治は政治家だけが行うものではなく、人間この世に生を受けたからには必ず政治と関わらずにはおられません。人間が社会生活を営むことが、すなわち政治だからです。そういう意味で、職業としての政治家、あるいは秘書等の政治関係者を選択しなくても、選挙や政策立案を通じて政治そのものには関与し続けていこうと思っていました。
そして、改革の現場に携わるために、「持続可能な社会の実現」と「自立した精神」をテーマとした経営コンサルタントの職業を選びました。改革の現場で、多くの血と汗と涙に接するうちに、この経験を政治家として活かして生きたい、自分の思いを世の中に問うていきたい、その思いが強くなったのです。
一方、期待に反して、時代の流れが停滞していると感じました。時代の変化を一気に進めるために必要な政権交代がなかなかできない。なぜか。民主党がまだまだ政権交代可能な政党として認知されていないのではないか。そんなときに民由合併が起こりました。もう一度、政治に直接関わろう、そして、機会があれば自分も政治家として活動していき、持続可能な社会を実現し、自立した精神に満ちた世界をつくりたい。
そう考えて、再度、政治の世界に戻ったのです。 |